音楽が持つその不思議な力を
「サウンドデザイン」する・・・。
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亀山みゆき
この人に聞く

こんにちは、シンフォニアの亀山みゆきです。ここでは、私たちの周りにいらっしゃる素敵な方々をゲストに迎えてお話を伺います。


松下美紀さん ■過度の光により失われつつある陰、そして日本語

M: 今、私が一番危惧しているのは、街や家がただ明るくなっていっていることです。明るくなると、陰が失われる。陰が失われると、綺麗な日本語が失われる。シーンを表現する言葉が無くなっていくんですね。

K: というと?

M: 実は、私たち人間は光そのものは見ていないんです。陰を見ているんですね。どのような陰ができているかによって、光やものの形を判断しているのです。
日本人は特にその感性が強いですね。例えば三日月を考えた場合、欧米では月が光っている側を指しますが、日本では上弦・下弦の月のようにかげっている部分を意識します。

K: 丸い形で欠けている部分の方を想像する訳ですね。

M: そうです。例えば、夕暮れ時を表す言葉で、黄昏時=「誰そ彼時(たそがれどき)」という言葉がありますが、「彼誰時(かはたれどき)」という言葉もあります。これは朝焼けの光景です。陽が昇る前はやはり向こうから来る人の顔がよく見えません。そこで、「誰そ彼」とは逆の「彼誰」なんですね。陰が無くなると言うことは、こういう綺麗な日本語が失われるということだと思います。

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